山頂まで3kmというところで初めて人に出会った。青年の単独登山者。
恵那山水場情報を訪ねると登山地図を広げてくれた。さっそく現在位置を確認。これからのルート標高差は300m。
貴重な情報をいただいた。登山地図は凄い。腕時計には高度計も付いている。最近の登山はこれが当たり前のようだ。
感謝の気持ちからホシガラスの動画をご覧いただいた。
すると「先週も登ったんですけど、心肺停止状態の中高年単独登山者の第一発見者になっちゃって、何とかauがつながって長野県警察山岳遭難救助隊のヘリで搬送したんですよ」とのこと。
呼びかけても意識が戻らず呼吸も荒く30分も気を失っていた。ヘリの搬送時には意識が戻り「昼寝していただけ」との本人談。そうは言っても救助ヘリコプターで搬送され無事救出。
もし本当に、昼寝していて睡眠時無呼吸症候群で深い眠りに入っていただけだったら、高い登山になったことだろう。
30分の心肺停止は呼吸もなく死んでいる。
「ここからがきついんです」と先に出立した青年の後姿を見ながら「残り3kmの標高差300m」と知ってしまった山中慎一朗はもう帰ろうかと思ってしまった。
携帯電話を見たら8時。萬岳荘から2時間のペース。
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