坂本龍一さんをもだました林業

 テレビを見ていたら尊敬する坂本龍一さんが森の中を歩いています。北海道の森です。間伐の話をしてましたので聞いていましたら、公務員と同じような事を言っていました。

 坂本龍一さんもだまされましたね。間伐が二酸化炭素を吸収し地球温暖化防止に繋がると本気で信じているのでしょうか?これは農林水産省の官僚がつくったシナリオです。もちろん切り棄てなのか、有効活用されるのかと、細かなところで全てがかわります。坂本龍一さんはそこまで理解しているのでしょうか。

 京都議定書の中で間伐などの森林の手入れが二酸化炭素吸収固定削減ポイントになるのは日本だけです。もちろん美しい森のためには間伐は必要です。どの森にお金が回るかが問題です。町有林など予算が組める森にお金を落とされたら税金補助にしかなり得ません。予算が組めない森は北海道にあふれています。不在地主などの森です。森林組合は予算を組めない森を把握しているかと思います。もう一つの問題は間伐された材がどのように使われるかです。搬出されることなく朽ちてしまえば、もったいないです。間伐材の有効活用の道を坂本龍一さんに是非とも開いてもらいたいものです。高くても売れる坂本龍一ブランドの商品開発、もしくは坂本龍一さんの基金を使っての低価格化などです。材が活用されて商売となれば新規雇用にもつながります。ブームではなく継続的な間伐材利用が森を元気にするもっとも大切なポイントです。

 坂本龍一さんが案内した、明るい森と暗い森の林層も樹種も違っていました。どうして比べられるの?と思いましたが、回りの林業人が森をなめているのでしょうね。レベルの低さに悲しさを感じます。注目されていますので、周りの人はもう少し本気で考えたお付き合いをしてもらえればと思います。

 自治体との連携をセレクトした坂本龍一さんがくだらない森と木にかかわらないことを願います。どうして、自治体になってしまうのでしょうか?森を良くするために活動している民間個人はとても多いです。レベルはさまざまですので、その中からセレクトするのは難しいでしょうが、自治体となるとどうしても安直に感じてしまいます。公務員のいいようにされなければと思います。

 森を歩く坂本龍一さんだけで素晴らしいことなので何でも許せてしまいますが、公務員は許せません。

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