森のキモチ「さくら‐いろいろ」


「いろんな色のサクラが咲いているね。みんな同じサクラなの?」
「そうだね。今咲いているのはエゾヤマザクラという種類のサクラだ。これから順番にいろんなサクラが咲き始めるよ」
「同じ種類なのに花の色がみんなばらばら。おかしくない?同じ種類だったらみんな同じ色になると思うんだけど。家の近くの公園のサクラは同じ色してるよ。」
「きっと公園のサクラは人によって同じ木から採った種から育てられた兄弟のサクラなのかな。神社や公園のように人に植えられたサクラは同じ色をしていることが多いよ。でもこの森は自然のサクラなんだ。人が植えたんじゃなくて自然に生えてきたサクラなんだ。自然のサクラはいろんな色をしている。僕とリッちゃんは同じ人間だよね。でも全然違う。」
「そりゃそうでしょ」
「リッちゃんの母さんとリッちゃんも違うでしょ?」
「にてると思うけどね」
「でも違う。父さんに似てるとこもある。ホントはみんな違うんだ。なのに同じにしようとする。同じだと思うようになる」
「なんで?」
「同じの方が生きやすいんだ。人は安心するんだ。自分は変じゃないって。でも、自然はそんなこと気にしない。同じになろうとも思わないし、違ったほうが生きやすいかもしれない。あるがままに生きてるんだ。いろんなものがどんどん混ざって、自然に選ばれて、生き残るものもいれば、なくなってしまうものもいる。みんな同じだったら一度に死んでしまう危険が大きいんだ。みんな違えば生き残る可能性が生まれる。森の中ではみんな違ったほうが安全なんだ」
●多彩な環境対応が種の保存には必須でありながら人間の環境対応は遺伝子レベルで進んでいるのでしょうか?科学技術レベルで発展を続けると生物化学レベルでの進化が止まってしまうのでしょうか?UFOの宇宙人もそのような方が多いような感じがします。

コメント