森のキモチ「季節」

「キセツのうつりかわり?」
「森には季節と共に生きていない生き物はないと思う。人間だって季節と共に生きてた。そんな生活に戻れば人間にもタイミングをかぎわける力が蘇るんじゃないのかな」
「どんな生活?」
「まずは食べ物かな。季節のものを食べる。冬には保存食を食べて、冬ごもる。もちろん社会での仕事はそんなわけにはいかないから一年代わりばえなくかな。やっぱ難しいね、人の社会の中では」
「できないの?」
「できないことはない。スーパーで買い物をする時に季節を感じて買えばいい。街路樹に季節を感じて歩けばいい。風に季節を感じてたたずめばいい。季節を感じることはどこでだって誰だってできる。そんなゆとりを持っていれば、季節の移り変わりと共に生きれる」

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