森のキモチ「マルハナバチ‐くまのプーさん」

「もうハチが飛んでる」
「マルハナバチだ」
「おっかなそう」
「凄いよね。黒い毛が生えて丸々してる。でもとってもおとなしいんだ。人に刺すことはめったにない」
「どんなときに刺すの?」
「家族を守る時。刺されたらとても痛いみたいだよ。僕と一緒だ」
「シンちゃん、家族いないでしょ?」
「今はね。だからもう刺さない」
「さしてもいたくないでしょ?」
「だろうね。このマルハナバチは僕とちがって寒さに強いんだ。だから他のハチの誰よりも先に目覚めるんだ。花が咲くことには虫が必ずいる。虫がいなかったら花は咲く意味がないから」
「そうなんだ」
「そう。花の子供をつくるためには虫がとっても大切な役割をしてくれるんだ」
「ハチってえらいんだね」
「そう。覚えといて、マルハナバチはめったに刺すことはないから可愛いハチの仲間だよ。くまのプーさんにも出てくるハチなんだ」
「プーさんにも出てくるの?」
「聞いた話だけどね」

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