登米市の森林セラピー基地は登米町森林組合が運営している。まずは登米森林公園の管理棟で、森林セラピーガイドの竹中雅治さん(42歳)と森の案内人である酒井哲雄さん(59歳)に森林セラピーロードを説明してもらう。
森林セラピーの料金は、森林公園の入園料200円(大人一人)と森林セラピーガイド1日5,000円(大人一人)からとなる。問い合わせをされる多くの方が、この時点で躊躇するようだが、実はこの料金で体感しないと森林セラピーにはならないことを後で実感する。
森林セラピーロードは全長4.2kmほどとのことで、そのほとんどを8時30分から12時まで、3時間30分かけて酒井ガイドと歩く。ガイドは時間無制限とのことなので、丸一日付き合ってもらうのがベスト。酒井ガイド曰く「3時間以上は森の中の時間が必要ですね。森林セラピーには」
「3時間以上、森を歩いた次の日の大便は違うから。どす黒い。体の中に溜まったいらないものが全部出る。森林セラピーを始めた参事(登米町森林組合)の話だ」
自称「森の案内人」だけあって、酒井さんの森のお話はおもしろい。植物がメイン。鳥とキノコはこれからの課題とのこと。「みやぎの明治村」の観光案内もしているということで、みやぎの歴史のお話も森の中で飛び出してくる。みやぎと森の歴史は繋がっているようだ。
管理棟で一緒に昼食。今回は竹中ガイドがお弁当を用意してくれた。そんなこともできるかは、申込時に問い合わせてみて。ゆっくり昼休みをとり、午後の13時30分から15時30分まで2時間かけて、まだ歩いていないコースをゆっくりと歩く。すべての森林セラピーロードを回るには、重複して歩くコースも出てきて、全長以上の距離となる。アップダウンもあるのでいい運動。「ここ歩いたっけ?」といった感じ。
最後は「まきわり体験」。これは、なかなかの迫力。見ているだけでも面白いが、実際に割ってみると木が見えてくる。森の恵みである燃料「まき」をいただく。生活に直面している真剣な作業を終えての「いっぷく」は最高のご褒美となる。
何も話さなくても良い時間。割ったまきから木の香りが心地よい。
森林組合ならではの森林セラピーはここでしか体験できないだろう。森と生活が密着している。そこには林業がある。
ここの森林セラピーロードは酒井さんと一緒でないと森林セラピーにならないと感じた。分かれ道が多くロードが入り組んでいるので、道案内がいないととても不安になり癒しどころではない。決して迷子にならない酒井ガイドとそのおしゃべりが登米市の森林セラピーの源である。
酒井さんのおススメで登米高等尋常小学校に行ってみた。やっぱりここでも酒井さんのガイドが必要なようだ。
登米市の森林セラピーガイドは、登米町森林組合からお申し込み。森の案内人、酒井ガイドのご指名もお忘れなく。
「森林プロデューサー山中慎一朗のブログを見た」と言ってもらえれば、話は早い。
ちなみに、山中慎一朗の森林セラピーの翌日の大便は、どす黒かった。
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