山形県小国町の森林セラピーガイドの旅。

 今日は小国町役場産業振興課商工観光室がおススメの森林セラピーガイドと、小国町ブナの森 温身平森林セラピーロードを歩いた。

 朝、電話が鳴った「今どこにいますか?」。待ち合わせは飯豊山荘なので、山中慎一朗はそこにいた。auは圏外。待ち合わせ時間の9時の15分前に、森林セラピーガイドはさっそうと飯豊温泉に現れ「森林セラピーの前にご案内したいところがありまして電話させていただきました。よろしかったら行ってみませんか?」と連れて行ってもらえたのが、この絶景。飯豊連峰。

 「心開いてもらえましたか?」と粋なはからい。「開かないわけないでしょ」

 そんなところから小国町の森林セラピーは始まった。

 まずは、身体と心のチェックということで、血圧計とヘルスメーター、心のアンケート。今回の森林セラピーガイドは、森林インストラクターであり登山ガイドもしている舟山功さん(59歳)。

 いよいよ森林セラピーロードへ。入口のサインで、今日のコースと工程の説明。ロードの高低差も聞けて、アップダウンがほとんどないことも理解。人生行き当たりばったりの山中慎一朗と違って、先を不安に思う方には最大の安心。

 舟山さんのご案内は森林インストラクターと登山ガイド的な森林セラピー、食べて生きる森林セラピーといった感じ。「これ食べれますよ、美味しいですよ」「これお腹に効きますよ」と、やっぱり東北の森林セラピーは生活そのものだ。

 マイナスイオン?の深呼吸。腹式呼吸は究極の呼吸法。瞑想につながるのかと山中慎一朗は思う?

 山中慎一朗は、かつて北海道で「アイヌの森林セラピー」を提案した。もちろんそれはアイヌの生活の森林セラピーとなる。それは東北にも通じることをマタギからも感じた。

 ヤチダモの巨木。森の時間。森の歴史。森の移り変わり。森は動いている。決して止まることは無い。

 森の恵みをいただく。森の身体からしみだした天からの恵みをいただく。

 今回は9時から16時までの1日のご案内。ガイド料は10,000円。ランチは飯豊山荘の現地まで直送してもらえる森林セラピー弁当。滝?のそばでいただく。こんな贅沢なランチは1,500円。高いのかな?安いのかな?値段のつけようがない。

 ヤマブドウ、コクワ、オオカメノキ、タマゴタケ、ナラタケ、マイタケ、ヒラタケと森の恵みが豊かな森。それを見つけて、はしゃぐ舟山さん。森を楽しんでいる人を見ると、こちらも楽しくなる。「やっぱ、森は楽しいんだ」「何でもあり。どうにでもなる。なんとかなる」舟山さんと歩くと、そんな森を感じさせてくれる。

 最高の森林セラピー。生活から生まれた面白い東北の森林セラピー。

 森の聴診器?これはいわくつき。実は全国森林インストラクター会の広報でも物議をかもした。「木から聞こえる音は水を吸う音ではない」と全国森林インストラクター会からの主張。山中慎一朗も「そう思う。石にあてても補聴器からは音がする」と思っていた。が、これが凄い。実は今回が山中慎一朗の「木の聴診器」の初めての体験。あてる木の場所の数十センチの違いで音は全く違うのだ。「音がしない。どくどく聞こえる。シャーと聞こえる」。これはどう説明すればいいのか?舟山さんは「木は生きている。生きている木の音」と教えてくれた。「木が生きている音」納得だ。これ以上の答えを全国森林インストラクター会から教えてほしい。

 目薬の木のティータイム。クロモジの木のお茶の考案者である舟山さんが考案したおススメの第二のお茶がメグスリの木。冷たくしても温かくても楽しめる。肝臓にも良いそうだ。お茶菓子も舟山さんの「山の神(奥様)」から授かったとのこと。山の恵みを森の中で楽しませてもらえた。舟山さんの小国の生活も感じさせてもらえた。

 帰りに「ぶなしずく飲んで行きましょう」と誘われ、甘い森の恵みをいただく。笹で作ったカップ。笹の香りも。「自然は凄い。森は凄い。面白すぎる」を感じさせてくれる舟山さん。

 こんな森林セラピーが東北の生活にある。お申し込みは小国町役場の産業振興課の森林セラピー担当。大人一人5,000円から。

 小国町の森林セラピーガイドは是非とも舟山功さんをご指名あれ。「森林プロデューサー山中慎一朗のブログを見た」と言ってもらえれば、話は早い。

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