生きている細胞の命を食べる森林セラピー


 地産地消から始まって、食のテーゼがどんどんバージョンアップしている。

 「無化石燃料」として、科学肥料、農薬を使わず、包装もなく、輸送も最小限にとどめるといった食材。

 「安心安全」として、生産者の顔が見える食材。

 「新鮮」として、とれたものを最短時間で食べる食材。

 森林セラピーでは、食は「新鮮」に行きついた。とれたての食材は、生きている細胞の命を食べること。それは大きなエネルギーに満ちている。時間が経ち干からびているような食材は命のエネルギーが減少している。人はエネルギーをいただくことで元気になる。
 新鮮な食材は、最小限の量で最大のエネルギーをいただくことが出来る最も効率的なエコ食となる。

 鮮度を活かす料理はとれたてを、熟成させる料理はゆっくりと時間をかけて食べる。味覚にもっとも大きなインパクトを与える要素は、とれてから食べるまでの「時間」である。
 「無化石燃料」「安心安全」はメンタル的、フィジカル的にとても大切な要素だが、山中慎一朗の味覚が、感覚的に与えるインパクトの違いを見いだせられるのだろうか?

 究極の「もいで食べる」ことが森でできれば、森林セラピーの味覚に大きな衝撃を与える。山菜、木の実、キノコなど。

 美味しいと思える「味」を食べるのではなく、「栄養」を食べるのではなく、「命のエネルギー」を食べる味覚へのインパクトが森林セラピーで始まった。

 この次はどこに行くのだろう?

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