弱肉強食の森と戦争のない人

無駄な命が無い森。

生きるために命を奪い合う生物。

戦いを繰り返す森。

森林セラピスト山中慎一朗は、戦争のない世を夢見ているわけではない。

戦争が必要ない環境に生きてしまっている。

戦わなくても生きていけるだけのものを持ってしまっている。

森に入っても誰とも戦わない。

世には戦わなければ生きていけない人がいる。

生きる糧を持っていない人。

戦争の中で生きてしまっている人。

誰もが戦わなければ生きてはいけない森のような世になれば、戦争はなくなるのかもしれない。

誰も余分なものを持っていない世界。

たくさんのものを持っている人が、戦争のない世を夢見る。

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