森を歩いて健康に 2010年森林セラピーの旅 in 釧路新聞2010.11.22


 いよいよ最終回「森を歩いて健康に 2010年森林セラピーの旅〈下〉道内でも本格的始動へ」が11月22日の釧路新聞に掲載。
 今回は全く手直しのないといって良いほどの文章。書き手としての意識が高まっている。といっても紙面に載ると、またいろいろと気になるところが出てくるのは、レイアウトでのところが大きい。新聞紙面と全く同じレイアウトで書くことが出来るソフトがあれば、もっと読みやすい文章になるのかと思う。

 今回の寄稿文章は以下から。紙面と照らし合わせていないが、ほとんど変わりないと思う。

 北海道下川町での出会いから16日ぶりに、長野県の野尻湖で信濃町森林療法研究会「ひとときの会」の会長、鹿島岐子さんと再会した。信濃町の森林セラピー基地を案内する「森林メディカルトレーナー」と「癒しの森の宿」を連携して育成・総括している。森林セラピー界では鹿島さんのファンがとても多い。
 「森林セラピーの旅」は北海道下川町から始まっていた。9月25、26日に開催された「森林療法フォーラム」。NPO法人「森の生活」代表の奈須憲一郎さんからのお誘い。オンリーワンの森林療法「間伐したトドマツからの精油づくり」を体験。森林セラピーは人をつなげる。鳥取県智頭町の森林セラピスト長谷川浩司さんに出会えた。
 森林セラピーの先進地である信濃町では森林メディカルトレーナー長谷川悦子さんと黒姫高原を体感した。目をつぶって裸足になって五感の目覚め。ハーブティーとお菓子のひととき。沢の水に触れて、足もつけてみる。自然の冷たさも実感。ガイドがよりそう森の中での一人の時間。自分で感じる森林セラピー。
 長野県佐久市は、森林セラピストの小平靖子さんと春日温泉の森。看護師のキャリアを森林セラピーガイドに活かす。「西洋医学に偏りがちな医療に頼らないで、もっと自然に健康でいたい」との思いが伝わる。木に抱かれて、みんなで笑う。森の中だから本物になる。
 群馬県草津町は、森林セラピストの湯田六男さんがプロデュース。森林セラピーガイド湯田典子さんの「安心安全なノルディックウォーキング」と、老舗旅館若女将の宮崎裕子さんがつくる「マイペースな森の時間」。湯田さんの目玉フィールドも突然に現れる。「木の気功」でパワーももらえた。
 群馬県上野村は、森林セラピーガイドの茂木雅弘さん。貸し切りのフィールドでお弁当を食べて、子供の心で森を楽しむ。それは大人でも楽しめる森林セラピー。
 東京都奥多摩町は衝撃だった。森林セラピーのために作られた森林セラピーロードを森林セラピーアシスター土屋一昭さんと歩いた。森を感じるための人為的な仕掛けが数多くある。座って森を眺める。立って森を見つめる。寄りかかって森の空を仰ぐ。寝転んで森と空に包まれる。健康チェックは岩崎恵子さんが担当。森林セラピーの効果を蓄積している。
 東京都檜原村は「これから森林セラピーガイドの登録システムを構築してゆく」とのこと。産業環境課の大谷末美さんに「まったく新しい概念の登録システム」を提案してみた。実現すれば森林セラピーが大きく変わる。
 神奈川県山北町は森林セラピー基地に申請中。政策秘書課の菊地純一さんから「当面は行政主体の森林セラピーが動き出す」との事。「森林セラピストや森林セラピーガイドとの係わりを含め、どのように展開していくのか?」は、森林セラピーの今後を決める。
 神奈川県厚木市は森林セラピスト駒形伊信さんと、神社の役員をする横山浩久さんと歩いた。お客様に寄り添って森を歩く。森と神社の歴史が聞ける。主役はもちろんお客様。午後からは観光資源課の益子利彦さんの声掛けで「森林セラピーガイド研修会」を開き、森の案内人17名が参加。森林セラピーガイド実践テクニックを披露した。「これほど現場に直面したガイド指導は初めて。それぞれの案内人が自分のものにして活用すると思う」と、観光資源課長の小泉聡さんから、とても嬉しいコメントをいただいた。
 2010年、全国で181名の森林セラピストと229名の森林セラピーガイドが合格した。北海道では森林セラピスト15名と森林セラピーガイド27名。森林の知識と生理学的な知識の両方を併せ持つ世界で初めての試みとして「森林セラピスト・森林セラピーガイド」は「どのような森の時間をつくりだすのか?」を模索してゆく。
 2011年3月に津別町が森林セラピー基地に認定されれば、北海道でも本格的に森林セラピーが動き出す。森林の予防医学的効果による医療費の削減、森林活用による地域の活性化、ストレス社会の中での企業への対応と、大きな社会的役割を目指してゆく。
 「森林セラピーの旅」は山中慎一朗にとって、とても大きな財産となった。一ヶ月ほどで百名以上の森林セラピー関係者と話ができた。みなさまの大切な時間をいただいて本当に感謝。まだ27の森林セラピー認定地を巡っていない。「森林セラピーの旅」は、これからも楽しめる。
 「森を歩いて健康になりませんか?」
 「森林プロデューサー山中慎一朗」http://sinzlife.blogspot.com/ で情報発信中。090-7512-8116

草津温泉で森林セラピストと二人の森林セラピーガイドと共感した木のパワー

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