山中慎一朗の「森林セラピーの旅」で出会った、これから楽しみな森林セラピーご当地認定ガイドは、長野県信濃町。
信濃町森林療法研究会「ひとときの会」の「森林メディカルトレーナー」が森林セラピー基地を案内し、「癒しの森の宿」に滞在していただく。森林セラピー以前には、森林療法、森林浴としての長い活動実績がある。
「森林メディカルトレーナー」は、森林セラピスト・森林セラピーガイド(NPO法人森林セラピーソサエティ)資格認定が始まる前からの信濃町独自の認定資格である。
「ひとときの会」会長の鹿島岐子(かしまみちこ)さんは今年度から精力的に活動している。森林セラピーの世界では鹿島さんのファンがとても多い。「素晴らしい雰囲気を作り出す女性」「奥の深い森林セラピーを提供するプロフェッショナル」「とても真似できない」という声が、あちこちの認定地のファンから聞こえた。
信濃町には、森林セラピーに係る多くの方が視察に来ており、また、身分を隠して森林セラピーを体験している。山中慎一朗は取材ということで体験したが、一般客として体験したほうが「森林メディカルトレーナー」としては、やりやすいようだ。
森林メディカルトレーナーは、森林セラピーガイドのスタイルを築き上げてきた。これからも多くの森林セラピーガイドのお手本となることだろう。山中慎一朗も「お客様と共にする森の時間の流れと雰囲気」はとても勉強になった。森林セラピスト・森林セラピーガイド合格者には必ず体感していただきたいと思う。
企業との連携も展開している。ストレス社会での企業への対応は、森林セラピーの大きな役割となる。多くの森林セラピー認定地で考察している企業との連携の先駆者として信濃町は注目されている。
信濃町の森林セラピーは「森林メディカルトレーナー」による案内である。森林セラピスト・森林セラピーガイドは存在しない。
森林セラピーソサエティは「森林セラピー認定地での森林セラピスト・森林セラピーガイドによる案内」を「森林セラピー」としている。信濃町のようなご当地認定ガイドから、この数年ほどで段階的に移行してゆくようだ。
そうなると、「森林メディカルトレーナー」による案内は、森林セラピーではなくなってしまうかもしれない。
「地元が築き上げてきた地元のガイドによる案内を守るのか?新しいガイドと人の流れを受け入れるのか?」は、これからの森林セラピーのありかたを大きく左右する。
山中慎一朗としては、両方の展開を進めてもらえればと願う。これからますます多面的な時代になってゆく中で、こうでなければいけないといった制約の多い事業は展開が難しい。登山ガイドも、ネイチャーガイドも次々と新しいフィールドを開拓している。森林セラピー認定地も開放されて、自由競争の中でクオリティーの高い森林セラピーの早い展開ができればと思う。
信濃町は森林セラピーと一線を画して、独自のものとして突き進むのか?森林セラピスト・森林セラピーガイドとの連携を始めるのか?といった点でも「これから楽しみな森林セラピーご当地認定ガイド」である。
信濃町の森林セラピーの窓口は信濃町役場産業観光課癒しの森・企業誘致係。「森林プロデューサー山中慎一朗のブログを見た」と言ってもらえれば嬉しい。
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