東北の森林セラピーガイド

 東北の森林セラピー基地では4名の森林セラピーガイドと森林セラピーロードを歩いた。

 鹿角市の森林セラピー基地では、湯瀬渓谷森林セラピーロードを森林セラピーガイドの柳澤忍さんと。八幡平森林セラピーロードを「かずの森林コンダクター」の伊多波富雄さんと。中滝森林セラピーロードはNPO法人かづのふるさと学舎の事務局長である門下朋重さんに紹介していただいた。


 登米市の森林セラピー基地では、森林セラピーガイドの竹中雅治さんの紹介のもとで、森の案内人である酒井哲雄さんと森林セラピーロードを歩いた。

 小国町の森林セラピー基地では、マタギの郷交流館で、館長の伊藤良一さんからお話を聞き、森林セラピーガイドの舟山功さんと温み平の森林セラピーロードを歩いた。


 柳澤さんは名古屋出身の東京育ちということだが、もう十年以上も東北で生活している。伊多波さん、酒井さん、伊藤さん、舟山さんは、地元生まれの地元育ちということで、バリバリの東北人である。なかなかのなまりだ。東北の森林セラピーガイドはとにかく面白い。よくしゃべる。あまりしゃべりすぎないように気をつけているそうだが、どうしてもしゃべりがとまらないようだ。ガイド曰く「せっかく来ていただいたのだから」というサービス精神からのよう。

 「もっと方言でしゃべってもらったほうが、受けると思うのですが?」とリクエストをすると「標準語の方に方言でしゃべるのは、なかなか難しいもんだ」とのこと。その技を身に着けてもらえれば、東北の癒しの森林セラピーにつながるのかと。「思えば遠くにきたもんだ」と実感できる。

 晴れていても「カッパとアッパは手放すな」等、東北ならではの言い伝えも教えてもらえる。もちろん方言なので、解説してもらわないとわからない。でも一緒になって笑ってしまう雰囲気が森林セラピーガイドにある。もちろん「アッパって何?」と後で質問を。

 東北では、生活そのものが森林セラピーとなっているので、森林セラピーガイドの案内も生活密着型だ。森の中で生きることを、生活、文化、歴史から感じさせてくれる。

 森で人が生きる森林セラピーが東北にある。

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